ねぶたとは
ねぶた祭は青森県を中心に行われる祭で、「ねぶた」と呼ばれる山車が街を練り歩き、毎年多くの観光客が訪れます。現在では東北三大祭りの一つとして数えられ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
ねぶたは祭りが行われる地域によって名称や開催日、祭りに使われる山車などが大きく異なり、その地域で独自に発展してきた文化を垣間見ることができます。
ねぶたの起源
ねぶたの起源は定かではありませんが、七夕祭りの灯籠流しの変形という説が有力です。ねぶたを灯篭として川や海に流して無病息災を祈る行事として発展してきました。
「ねぶた」という名称は、ほかの地域の方言などから「ねむり流し」という言葉が訛って「ねぶた」になったと考えられています。
ねぶたとねぷたの違い
そんなねぶたですが、地域によって「ねぶた」や「ねぷた」など、呼び方が若干異なっております。それは訛りの変形での違いとなって、大きな3つのねぶたでも呼称が異なります。
青森のねぶた祭↓↓
弘前のねぷたまつり↓↓
五所川原立佞武多↓↓
などと呼び方が変わります。
また、使われる山車にも大きな違いがあり、人形(人型)の山車を使う青森ねぶた、扇形の山車の弘前ねぷた、高さが20m以上の山車の五所川原立佞武多など、見た目でも大きな違いがあります。
青森ねぶた祭はどんな祭り?
青森ねぶた祭は青森県青森市で開催される祭で、毎年8月2日〜8月7日までと期間が決まっています。運行内容も2、3日は子供ねぶた、大型ねぶた運行、4、5日、6日大型ねぶたの運行、7日は昼間にねぶたの運行と夜に海上運行&花火大会があります。
青森ねぶたに使用される山車は、人形ねぶたと言われる立体的なもので、大きさは幅約9m、高さ約4m、奥行き約7mというサイズ感で、祭には20台以上の山車が運行します!
そして山車と山車の間には、「ハネト(跳ね人)」と呼ばれるたくさんの人たちが参加しており、「ラッセーラー、ラッセーラー」の掛け声と共に祭りを楽しんでいます。
実はこのハネトは、正装をしていれば誰もが参加可能であり、衣装はレンタルされていたり、青森市内のスーパーなんかでも一式揃えることができます。
ハネトは名前の通り「ケンケン」のようにジャンプをして参加しますが、それを盛り上げてくれるのが色とりどりの鈴です。
ねぶたの衣装に付けて、跳ねた時にシャンシャン鳴らすのが子どもの頃の楽しみでした。
開催される場所はいつも同じで、指定のコースを回ります。
ねぶたの作り方
そんなねぶたの山車ですが、ねぶた師という人たちによって制作されます。
青森市の青い海公園には「ラッセランド」と呼ばれるねぶたを制作する施設(施設というか小屋?)があり、ねぶた期間が近づくと中で制作されているのが見られます。
ねぶたは日本に伝わる故事や青森に伝わる伝説などを題材にして制作され、制作には針金を使用しています。各パーツを針金を利用して作り、紙を張って色をつけていき、最後に木材の骨組みに当てはめて作る工程です。
かなり大ざっぱに説明をしていますが、ねぶたの制作には高い技術とかなりの費用がかかります。
ねぶた作りの体験は青森県の観光スポットなどでやっていることもあります!
ねぶたのお囃子
ねぶたのお囃子は地域によって異なりますが、楽器の構成としては篠笛、太鼓、手振り鉦の3つです。
使う楽器は一緒ですが囃子はまったく異なり、青森ねぶたの囃子でも数種類が使い分けられます。
青森ねぶたの囃子として1番メジャーなのが「進行」と呼ばれるもので、ねぶたが運行している約2時間の間、基本的にはこの囃子が演奏されます。
「ころばし」という、ハネトを鼓舞するための囃子もあり、通常の囃子と違って太鼓が力強くリズミカルな感じになっています。
また、最終日の7日に演奏される「七日日(なぬかび)」や祭り終了後にねぶた小屋まで戻る際に演奏される「戻り」など同じお祭りでも複数の囃子を楽しむことができます。
実際のお囃子の音源ですが、家電でおなじみの日立のホームページに掲載されているので、気になる人はチェックしてみてください!
ねぶたの参加方法は?
ねぶた祭は観覧するのはもちろんですが、参加することも可能です。先ほども紹介した通り、ハネトとして参加することが可能です。
正装をする必要がありますが、青森市内のスーパーなどにも特設売り場が展開されることも多いので、手に入れることは可能だと思います。
着るのは浴衣より少し難しいかもしれないので、1番のハードルはそこだと思います。着る方法はねぶた祭りの公式ホームページに記載があるので、ぜひご確認ください。
ねぶたを見るにはどうしたらいい?
肝心なねぶた祭を見る方法ですが、青森市に行けば誰でも見れます。
もちろんかなりの人出が見込まれるので、混雑で近くで見ることが難しい場合がありますが、基本的にサーッといってもみることは可能です。
しっかり楽しみたい人には、有料の観覧席がおすすめです!
例年公式サイトで販売しているので、間近で見たい人は購入してみてもいいかと思います。
青森市民だったので観覧席を購入したことはありませんでしたが、今年は購入してみたので、今後記事で紹介していきたいと思います。
東北を代表する火祭り「青森ねぶた祭」。一度見てみるとその迫力に圧倒されるのはもちろん、文化財としての価値を感じられること間違いありません。
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