弘前と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、春の弘前公園や弘前ねぷた祭かもしれません。
実は、弘前の街中には他にもたくさんの魅力があるんです。
青森県の中でも独自の歴史を歩んできた弘前は、かつての城下町として発展し、西洋文化をいち早く取り入れた教育都市でもありました。
その名残が、今も市内の至る所に点在しており、レトロな洋館や教会などが数多く残されています。
今回は、
- 旧弘前市立図書館
- 旧東奥義塾外人教師館
- ミニチュア建造物群
- 弘前公園前のスターバックス
この4つを紹介していきたいと思います。
旧弘前市立図書館

最初に訪れたのは、「旧弘前市立図書館」。
弘前公園のすぐそば、弘前市役所の隣に建つこの建物は、明治39年に開館した公共図書館で、現在は無料公開されている文化財です。
遠くからでも目を引くのは、正面中央にそびえる八角塔。まるで絵本の中の建物のような感じがします。
建築様式はルネサンス風の木造3階建てで、ところどころに和の要素も混ざった、まさに明治らしい和洋折衷のデザイン。

見学をする際は靴を脱いでスリッパに履き替えて見学をします。中に入ると、時が止まったような静けさに包まれます。

内部は洋風なデザインとなっていて、窓枠や腰壁が緑色でとてもおしゃれでかわいいデザインになっていました。
当時の図書室が再現されており、実際のものかは分かりませんがかなり古い本がたくさん並んでいました。2階の螺旋風階段や、差し込んでくる日差しが床に当たっていてとてもきれいな空間でした。


旧東奥義塾外人教師館

図書館の隣にあるのが、「旧東奥義塾外人教師館」。こちらも無料で見学でき、弘前の“西洋教育の原点”を感じられる建物です。
元々は、1872年に弘前で創設された私塾「東奥義塾」の外国人教師たちのために建てられた住宅で、現在の建物は復元・移築されたものだそうです。
外観はベージュのような壁に、緑の窓枠や縁取りがキレイな日本にはなかなかないデザインになっています。実はここの1階にはSalon de café Ange(サロン・ド・カフェ・アンジュ)というカフェがあって、このレトロな雰囲気の中で軽食を楽しめるようです。

2階に上がると、小さな洋間に当時の家具や生活用品、宣教師たちの写真が展示されていて、「ここで実際に暮らしていたんだ」という当時の雰囲気があります。
床はギシギシと音を立て、天井の梁がむき出しになっているところもあり、かなり歴史を感じられるものでした。



路地裏に広がるミニチュア建造物群

次に向かったのは、「ミニチュア建造物群」。旧図書館の横に入っていくとすぐにある場所です。
明治から大正期に弘前市内に実存した建造物が、10分の1サイズのの模型で展示されています。旧弘前市役所や弘前公会堂などの公共建造物や商家など14棟を再現されており、旧図書館や外人教師館はすぐ横にあるので比較する楽しさもあります。
見学は自由で無料です。
雪のせいなのかかなり破損が目立っているものもあって若干寂しい気分にもなりましたが、SNS映えしそうなスポットではあるので、写真撮影しに行ってみるのもおすすめです。

スターバックス弘前公園前店

市役所を挟んで反対側に行くと、「スターバックス弘前公園前店」があります。日本各地に美しいスタバがあると言われていますが、このお店も有名な店舗の一つです。
ここは、旧第八師団長官舎という明治期の洋館をリノベーションした、国内でも屈指のレトロすぎるスタバとして知られています。
大正ロマン感じる内装となっているので、お花見のついでに行ってみるのもおすすめです。
まとめ|レトロと異世界が交差する弘前の街を歩く
今回の街歩きで感じたのは、とにかくレトロな街並みが多いということ。しかも純粋に日本の文化のみのレトロ感ではなく洋風な雰囲気がたくさん楽しめます。
今回紹介して場所はすべて徒歩2~3分くらいでいける範囲にあり、弘前公園の目の前でもあるので、花見のついでに観光することも可能です。
他にも少し歩くとお寺などの集まる場所や、教会などの洋風な建造物もたくさんあるので、是非チェックしてみてください。また、リンゴの名産地としても有名な弘前市には数多くのアップルパイのお店があるので、食べ比べなどにもおすすめです!
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