立佞武多とは
「立佞武多」は青森県五所川原市で開催されているねぶた(ねぷた)祭の一種で、「たちねぷた」という読み方となります。
この名称に関しては、意外と最近になって呼ばれるようになったもので、平成8年に命名されました。歴史が浅いように感じる立佞武多ですが、そこには長い歴史と多くの人の思いがあります。
立佞武多の起源
立佞武多の歴史は明治時代にまでさかのぼります。当時の大地主などが自分の力の象徴として、大きな山車を作るようになり、どんどんと高さが出てきたそうです。
時代が進むにつれ電線の普及から高さに制限が出て、さらには戦争の影響で製作資料が失われたことで、それ以降は高さのあるねぶたは姿を消していました。
しかし、平成5年に山車の設計図が発見され、市民有志が団結して「立佞武多」と命名された16mの山車が復活したのが、今の立佞武多の始まりなんです!
現在では20mを超える大型の山車が3台制作され、祭りを盛り上げています!
出典:https://tachineputa-official.jp/file/2024shutsujinnitteitorekishi_2.pdf
ねぶたと立佞武多の違い
青森市で開催されているねぶた祭との大きな違いは、山車の大きさと台数です。
もともと地方によってかなり違いのあるねぶた祭りですが、立佞武多の山車の特徴は何といっても「高さ」です。
大きなものでは高さが約23mあり、青森ねぶたの5mよりもはるかに大きくなっています。
一方で、大型の山車の台数は五所川原立佞武多が3台に対して、青森ねぶたが20台以上といった違いもあります。
お囃子も大きく違っていますが、掛け声が「ラッセーラー」である青森ねぶたと違って、高さを競い合っていた五所川原立佞武多は「ヤッテマレ(やってしまえ)」という血気盛んな掛け声になっています。
同じ青森県内のお祭りでも全く違うのが面白いところです!
今年の立佞武多はいつ?
五所川原立佞武多は曜日に関係なく毎年8月4日~8日までの5日間開催され、3日には花火大会が開催されます。
立佞武多を制作、常設展示している「立佞武多の館」の前の通りを含むコースで運行され、周回するコースの内部には「ごしょがわら めじゃ〜ストリート」という、飲食エリアがあります。
そこにはキッチンカーや屋台が集結し、イートインスペースも用意されるので、お祭りを楽しみながらグルメも楽しめます!
青森ねぶた祭と比較すると、比較的落ち着いて祭りやグルメを楽しめると思います。
立佞武多を見るにはどうしたらいい?
立佞武多を見るためには、開催期間中に五所川原市に行くだけです。開催場所は五所川原駅の近くなので、アクセス自体は非常にいいです。
また、青森ねぶた祭ほど人もいないので、比較的間近で見ることもできます。というか、山車が高いので遠くからでも見えます。
有料の観覧席も販売されており、エフエム五所川原より購入可能です。有料観覧席に関しては別な記事で紹介したいと思いますので、お楽しみに!
青森の三大ねぶた祭りに数えられる「五所川原立佞武多」青森ねぶた祭の方が有名ですが、立佞武多も迫力満点の祭りなのでぜひ見てみてください!
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